妊娠初期は自分の身体を第一に考えましょう

妊娠初期から妊娠21週までの妊婦さんが、一番心配なのは「流産」ではないでしょうか。
赤ちゃんを授かって喜んだのも束の間、いつ、どの妊婦さんでも起こってもおかしくない流産に、ちょっとした体調の変化から不安になることが多いと思います。

胎児がうまく育たなくなってしまい胎内で死亡してしまう流産は、基本的には妊娠初期、特に妊娠12週までに起こるとされています。この場合は、実は予防法がありません。
なぜなら、初期に起こる流産のほとんどが、胎児の染色体異常のため、自然淘汰という形で起こってしまうものだからです。どんなにお母さんが気をつけていても、染色体の異常が原因なので、残念ながら長くは生きられなかった命になってしまいます。

けれど、初期以降の流産で、染色体異常が原因ではない妊娠では、ある程度予防をすることができます。
特に「切迫流産」では、お母さんが無理をしない、安静にすることで、流産を回避することができます。

そのために、重いものをもつ、激しいスポーツをする、過労、過度なストレス、身体を冷やす、激しい下痢などの事柄を避けることが予防法となります。特に、胎盤が完成する安定期までは、無理をしすぎないで過ごすことが大切です。
さらに、少量でも出血や、下腹痛があれば、すぐにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。お母さん自身が、自分の身体に耳を澄ませて生活することが一番の流産予防法となります。